ストレッチとマッサージはアプローチの違いがあります。
大きく分類すると、ストレッチは、関節を動かして筋肉を面と捉えて伸ばしますが、
マッサージは関節を動かさず筋肉を点として捉えて直接圧をかけていきます。
ストレッチには多くのやり方があり、点で圧をかける方法も、マッサージだけでなく
ポイントを捉えて圧をかける筋リリースもあります。
ストレッチとマッサージの共通の効果はたくさんあります。
特に、血液循環の促進や、心身のリラックス効果は、ストレッチとマッサージの
両方から得られる効果のひとつです。
なかでもマッサージの方が心身の緊張の緩和、リラックス効果は大きく、とにかく
全身疲労を軽くしたい、深い眠りにつきたいなどの場合は、好まれる傾向にありますので
心理的にもその効果は大きいと言えるでしょう。
筋リリースですと、コリや癒着の解消などの慢性痛の改善効果があります。
原因となる部分を正確に捉えてほぐしていくことで、痛みなどの解決に直接アプローチ
できます。
ストレッチでは関節可動域の増大、姿勢改善など、身体の根本のシルエットや機能を
変えていき、身体にかかる負担を減らす効果があります。
つまり、やり方により得られる効果が違いますのでどちらかが優れているとは
一概に言うことはできません。
また、理論的な視点から見ると、ストレッチは解剖学とバイオメカニクスに
則ったアプローチ方法であり、マッサージはツボや経絡などのエネルギー
ラインを原点としたものに近いと言えます。
結局は、目的に応じて適したアプローチをする必要があるということです。
様々なアプローチ方法をうまく使いわけると、大きな効果が期待できるでしょう。